2014年7月14日月曜日

14/7/14 今回の旅の目的「不安克服」について

今日から、仕事に復帰しました。
久々の職場は懐かしい感じがしました。

渡米前はこの職場でずーっと仕事をしていたんだなと。
45日間も開けていたからかもしれません。

改めてこのツアーオブアメリカに参加した目的は
自分の感じる不安を克服するというのが大きなテーマ。


「不安を克服したい‼︎」

これがこの旅の大きな目的の一つでした。


この旅で不安と向き合った時期は主に前半と後半。

・アメリカに慣れる時期(ツアー前半)
・自分と向き合う時期(ツアー後半)

この二つの時期で「不安克服」が出来たのかについて振り返って見ます。



【アメリカに慣れる時期】

アメリカに着いてしばらくは英語が分からないという
不安がつきまとっていました。

お店でも、モーテルでも英語を話せず、聞き取れないので
あんまり話さないようにしよう……って弱気になった時もありました。

「分からない」ということが怖かった時期。
わからないって恥ずかしいじゃないですか?
僕はそう感じてしまうので、分からないって思うくらいなら
自分がわかる範囲内で暮らせばいいじゃんって感じてしまいます。
つまり、不安に負けちゃうんですね。_| ̄|○


最初の数日間はお店の人と話すのが本当に怖かった。
自分自身の出来ない部分を見るのが怖かったと言い換えられるかもしれない。

少しずつツアーも進み、アメリカの習慣に慣れてくると
コミュニケーションを取りたいっていう欲求が出てきました。
もともと、人と話すのは大好きなので(*^_^*)

サポートチーム、通訳担当のやえみちゃんに
「こんな時にはどうするの?」
「なんて言えばいいの?」

教えてもらった言葉をドンドンお店やフロントで発言したり、
ちょっと難しい内容だったらやえみちゃんに交渉はお願いして、
横でその会話を聞いて、後でやえみちゃんに質問する。


やえみちゃんに教わった中で本当に役に立ったのが
「I have a question!」
聞く相手が「質問があるんだな」って、切り替えてくれるのですごく助かりました。拙い英語と身振り手振りでも聞いてくれることが多かった(^^)

アメリカに慣れる時期の不安は、英語という未知の言語に対する不安。そして、習慣。チップとかお店での買い方とかね

英語は周りで飛び交うので段々と慣れて来て、
自分がコミュニケーションを取りたいという願望も出て来たこともあり、この不安は克服出来た。
お店での習慣などは、体験をすることで習得したり、学んだりしたので不安が消えるのは早かった。

そして、わからないことを恥ずかしいと感じることもなくなった。
ドンドン聞いて行けばいい、今ではそう考える様になっています(*^_^*)



【自分と向き合う時期】

前半が英語と向き合う時期だったとしたら、
後半は自分と向き合う時期でした。

自分と向き合うきっかけは大抵悩みからですよね、
僕はアメリカを自転車で横断しているわけで
悩みの発端は自転車関係から始まります。

僕のツアーを通しての悩みの一つは「パンクが多かった」こと。

落下物を踏んでしまい、パンク。
道路の穴にはまってしまいパンク。


最初の頃は近いところばかりを見ていたのが理由で
避けた先の落下物を踏んで、パンクというのが多かった。

後半はパンクをしちゃいけないと強迫観念がひどく、
ちょっとした石を踏んだだけでも過敏になり、
不安が段々と増して来る中で路面への集中が疎かになり、
踏んでパンクするという悪循環。

ひどい時には一日に4回以上パンク。
さらには、「ホイールの呪い」と呼ばれる原因不明のパンクも起こって、パンクに対する恐怖はものすごかったです。


で、パンクをするとコーチからお叱りが飛んで来る。
パンクをしたことで叱られるのに
叱られて萎縮してしまうので、
再び走り出してもパンクを回避できるのか考えてると
また集中が疎かになり何かをふんでパンク………

Σ(゚д゚lll)今思い返すと自分が過敏になりすぎてるのがわかる。


そこに自転車特有の「先頭を引く」という行為でもうまくいかない。
自転車は先頭が風を切って走るので1番しんどいんですね。

先頭の後ろを一列に走ることで風の抵抗が少なくなる。
だから、引くという行為が大事になるんですけど、
この引くというのは、
チームにとって丁度良いスピードで走ることが求められるんです。


僕はグイグイ走ってしまって、後ろとの距離が開いてしまう。
ヤバイと思ってスピードを遅くすると遅すぎになってしまう。

中間のスピードがない。

そしてもう一つ、悪いくせがあって「坂道」が好きだということ。
普通、坂道だとスピードが落ちるんだけど
坂道だとついつい嬉しくなってがんばってしまう僕。
結果、後ろとの距離がまた開く……

開いてるのを見ると「あーまたうまくいかんかった」って凹む。
そして、次引く時うまくいかないんじゃないかって不安が
こみ上げてくる。


パンクに過敏、そして先頭を引くことへの不安から、
走りについても余裕もなくなりアップアップ。
パンクが重なると、段々と自信もなくなり、不安がましてくる。

引けないから後ろの方で無難に走ろうと思ってしまう。

そして、パンクしたらどうしよう
上手く引けないんじゃないか
という考えが頭をグルグル回り出す

完全に不安に負けてますよね。


この不安は自己否定という方向に。

走り方が悪いからパンクするんだ。原因は僕。
うまく引けないからチームの役に立てない。

で、悩んでいるところにコーチからお叱りを
毎日受け、自己否定を繰り返してしまう僕。


後半は本当に走りたくないな
明日が来なければいいのになぁ
と感じた日もありましたσ(^_^;)

本当に不安と向き合うのが怖かった。
逃げ出したくなったこともあった、今だから言えるけど(^_^;)


この不安に押しつぶされそうな状況を
変えるきっかけをくれたのは「タニア」
僕に対してアドバイスしてくれたんです。

「しげちゃんの自由は、自分らしくあること。
自分らしくあるためには、前を向くこと‼︎」


言われた日にはなんとなく分かった様なわからないような……


この言葉は最終日に電流のように体を突き抜けます。

どうしたらいいのか混乱しっぱなしで最終日を迎えた僕。

走っていることが楽しい時もあったけど、
嫌になっている時の方が少しずつ増えていって、
今日で解放されるという安心感。

とにかく安全運転でゴールまで!

という中でも、走行中にコーチからお叱りが>_<


お叱りを受けたのは、引くという事が全然ダメだったから。


最終日も結局怒られて僕は何のためにアメリカに来たんだろう。
って暗い気持ちになっていた時に、

「前を向くこと」というタニアの言葉が
突然、体の中で理解出来たんです。


あー、僕って引くことが「苦手」なんだ。って。
今まではなんとかできるんじゃないかっていう思いの元、
どうにかしようと思っていたんです。

でも、出来ないから余計に悪循環へ陥って行く。


それが自分が苦手だって認識した途端、
なんとかうまくやらなくちゃ、という考えから
自分のできる精一杯をしよう‼︎
って考えに変わった!


僕に必要だったのは自分自身の事よりも
チームのためになる走りを必死に考えること。

自分自身の悩みへフォーカスし過ぎていたこと。

自分への自信がなくなっていたので、
不安に負けていたこと。


自分が苦手と認めることはものすごく不安。
恥ずかしいことだと思ってたし、
なんとかしたら苦手が得意になるんじゃないかと思ってた。


それを最終日に叱られた後、フッと受け入れることが出来た。
この感情を得るためのツールなんじゃないかってくらい
腑に落ちたんです。

あー、僕引くの苦手なんだ(・ω・)


感じたのが不安を克服するというのは大変だし、
不安を無くすことは難しい。

僕の前半と後半のように、英語の不安が減ったと思ったら、
自転車についての不安という新しい不安が生まれ、
そこに縛られすぎて自信喪失へ繋がって行くわけで。


自分らしく生きていくこと。

というタニアのアドバイスは
苦手なことは苦手だと認めること。
苦手だと分かれば、前を向いて生きて行くのが楽になる。


を僕に言いたかったんじゃないだろうか?



この旅の目的である「不安を克服」が出来たかと言うと
出来た日もあればできなかった日もあって、
出来ていない日の方が多いと思う。

最終日に気づけたことを今も考えながら実践しているわけだし。


でもね、今まで不安に思っていたのは
自分がうまくやらなきゃいけない!
という思考で自分を縛っていたからなんじゃないかと
思う。

新しいことに挑戦する。
その時の不安って、「上手くできるかな?」だよね、多分。
これは失敗したら恥ずかしいと言う思いが
僕にはあるからだと思うんだ。


アメリカ横断を完走して、
不安というのは絶対になくならないということを
改めて感じた。

不安は一つ克服してもすぐ次の不安がやってくる。
だから、克服し続けて行くのはとっても難しい。

今回で強く思ったのは、
克服するよりも、不安と上手く付き合っていくこと。

これは人生の秘訣なのかもしれない。


そして、不安というのは自分の思い込みから、
自分を縛っているからこそ生まれやすいものだと思う。


タニアに言われた「自分らしくあること」
自分と対話しながら、
自分らしさを認めてあげる。


その上で不安と付き合っていけるのが
より良く生きるコツなんじゃないかな?


この今まで書いて来たことを

学ぶために
感じるために

僕はアメリカ横断を経験したんだと思う。




チームのことやアメリカについてなどの思いもあるので
それは次のブログで書きます(*^_^*)
長い文章読んでくれてありがとう。

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